『初めての授業』
隆史「俺も高校生かぁ〜高校って言ったらやっぱり中学の授業より難しいんだろ〜な〜。
中学の時は全然授業聞いてなかったからな〜高校の授業は真剣に聞かなくっちゃな！
…あっ！先生だ！」
先生「お前等ぁ〜立てぇ〜！なにボサッとしてんだ〜！！」
隆史「はっ、はい。（なんだよ〜いきなりキレてんじゃね〜か〜マジで意味わかんねーよ。）
先生「だから教師は嫌なんだよな」
隆史（お前も教師だろ〜が！）
先生「そっちの席から名前ゆえ！………お前だよ、お前！小林！」
隆史（俺かよ！指さしてる方向と逆じゃねーか！あっ！そうだ名前だ！言わなきゃ！）
「小林隆史です。」
先生「え！？初めて聞く名前だな。新入りか？」
隆史（当たり前だろ。あんたとも初めてあったよ！）「は、はいそうですけど……」
先生「そうか！気に入ったお前もこれで１年３組の一員だ」
隆史（じゃあ今までは何だったんだよ！）
先生「健太！１年３組の一員になった気分を手話で表現してみろ！」
隆史（手話なんて出来ねーよ。しかも俺健太じゃねーし。一応何かやっといた方がいいのかな〜？）
「まぁこんな感じですかね…」
先生「な、なんだと…何故お前がその手話を知っているんだ」
隆史「どういう意味の手話なんですか？」
先生「田中先生だ！俺が２０年間愛し続けている田中先生の手話だよ」
隆史（誰だよ。）「まぁあれは俺が適当にやった手話ですから気にしないでください」
先生「わかってるよ。お前に慰めてもらわなくても俺には中野先生がいるんだよ！バカにするな」
隆史（こいつには何人の女がいるんだよ）
先生「まぁいい！さぁ！授業を始めるぞ教科書１２１ページ」
隆史（なんだよ！俺しか名前言ってねーじゃねーか。しかも初めての授業で１２１ページから
始めるのはオカシイだろ？それになんの科目だよ！）
クラスメート「先生は何の教科の担当なんですか？」
隆史（まぁ当然の質問だよな！）
先生「お前！先生の話聞いてたのか！？体育だよ！体育！」
隆史（絶対言ってねーよ！しかもそれだったら何で教室にいるんだよ）
クラスメート「すいませんでした。だから怒ってたんですか。」
隆史（内容が全くつかめねーぞ。しかも何で納得してんだよ。それに何でキレてたか気になるよ！）
先生「健太！早く教科書開け」
隆史「あっ！すいません」（俺は隆史だって）
先生「健太！お前何の教科書開いてんだ！それは体育の教科書だろーが！
お前は面白いな将来はプロ野球選手に決まりだな！」
隆史（プロ野球選手と何が関係あるんだよ）「ははは、で、何の授業なんですか？」
先生「数学だよ。空気よめよ」
隆史（数学の雰囲気なんてわかんねーよ）「で、でもさっきは体育って……」
先生「バカか、お前は！さっきの時間体育だったろーが」
隆史（こいつ完璧にバカだよ！自分が体育って言ったんだろーが！）「数学ですか……」
先生「そーだよ。数学のハンドボールのとこだ！」
隆史（段々ムカついてきたぞ！でもちょっとだけ話に乗ってやろ〜か）
「そーでした。そーでした。数学のハンドボールですよね。」
先生「はぁ〜先生は嬉しいぞ健太！先生が言ったバカみたいなギャグに付き合ってくれるなんて……」
隆史「なんだ〜ギャグでしたか。で、何の教科の…」
先生「そーだよお前の名前は隆史だよ。ごめんな。悪ふざけして…」
隆史（なんだよそっちかよ！名前の方はもう諦めてたよ。）
先生「だが隆史！俺の怒りがこの程度で治まると思ったら大急ぎだ！」
隆史（何を急ぐんだよ！大間違いの間違いだろ！それにあんたの怒りがどの程度のもんか知らねーよ）
先生「こら！そこで世間話するな。お前等はラクダか！」
隆史（ラクダは世間話しねーよ。教室で世間話する奴もいねーよ。）
先生「そんな事言ってられねーな！早くしねーと教科書が全部終わらねーよ」
隆史（初めの授業で教科書の事心配してる先生始めてみたよ！
それにこの授業もう後１分位しかねーじゃねーか）
先生「やっべー！後５６秒しかねーよ」
隆史「えらい正確だな〜」
先生「じゃあこれから出席とるぞー！青木！井上！江頭！」
隆史（今から主席をとるのは明らかに遅いよ。
しかもウチのクラスに江頭とか言う名前の奴いるのかよ！［笑］）
江頭「笑うなよ！」
隆史（誰も笑ってねーよ！完璧な被害妄想だ！ははっ）
先生「江頭！俺はその名前はいいと思うぞ！将来絶対にいい大人になるよ」
隆史（何を根拠に………［笑］）
クラスメート「遅れました〜すいません」
隆史（今頃から来るとか１００％遅刻だよ。高校生活一日目が遅刻かよ！可愛そうに…）
先生「今頃来たのか遅刻だな！まぁ今日だけは、まけといてやるよ」
隆史（なんだよ！遅刻じゃねーかよ。変なとこ優しくなるなよ）
キーンコーンカーンコーン
隆史（あっ！チャイムだ！終わりか〜大した授業じゃなかったな〜）
先生「じゃあ、これから授業始めるぞ！」
隆史「もういいよ」
おしまい